
PCのグラボ(GPU)の型番を確認したいなら、まずWindowsの標準機能を使うのが簡単です。型番だけなら「デバイス マネージャー」、使用率やGPUメモリの状態まで見るなら「タスク マネージャー」、ドライバー情報をまとめて確認するなら「dxdiag」が向いています。
この記事では、Windowsでグラボを確認する手順を目的別に紹介します。なお、Windowsに表示される使用率やメモリ容量は、GPUの総合的な性能そのものではありません。最後に、表示された型番から性能を調べるときの見方も整理します。
先に結論:確認したい情報で方法を選ぶ
次の表から、知りたい情報に合う方法を選んでください。迷ったときは、デバイス マネージャーで型番を確認し、タスク マネージャーで現在の状態を見る流れがおすすめです。
| 知りたいこと | 使う機能 | 確認できる主な情報 |
|---|---|---|
| グラボの型番・GPU名 | デバイス マネージャー | ディスプレイ アダプターの名称、認識状態 |
| 使用率や現在のメモリ使用量 | タスク マネージャー | GPU使用率、専用GPUメモリ、共有GPUメモリ |
| ドライバーや診断情報 | dxdiag | GPU名、製造元、表示メモリ、ドライバー情報 |
| 複数GPUの情報を一覧表示 | PowerShell | GPU名、製造元、ドライバー、表示モードなど |
大切な区別:型番は「どのGPUか」、GPU使用率は「今どの程度使われているか」、VRAM容量は「専用メモリがどのくらいあるか」を示す別の情報です。数値を合計しただけでは性能比較にはなりません。
タスク マネージャーで型番と使用状況を見る
グラボの名前と、ゲームやアプリを動かしているときの負荷をすぐに確認したい場合は、タスク マネージャーを使います。
- Ctrl+Shift+Escを押して、タスク マネージャーを開きます。
- 簡易表示になっている場合は、詳細表示へ切り替えます。
- 左側の一覧から「パフォーマンス」を選び、「GPU 0」や「GPU 1」をクリックします。
- 画面上部に表示されるGPU名と、中央のグラフ・メモリ欄を確認します。
GPUが複数あるPCでは、内蔵GPUと増設グラボが「GPU 0」「GPU 1」のように別々に表示されることがあります。番号は性能順位を示すものではないため、各項目をクリックして名前を照合してください。
- GPU使用率:その時点でGPUがどの程度処理しているかの目安です。低いから高性能、または高いから低性能とは限りません。
- 専用GPUメモリ:専用GPUに搭載されたメモリを使っている量や、利用可能な容量の表示です。画面の項目名や表示形式はWindowsの環境で異なる場合があります。
- 共有GPUメモリ:グラフィックス処理に利用できるシステムメモリです。グラボに搭載された専用VRAMと同じものではありません。
タスク マネージャーのGPU欄が見つからない場合は、デバイス マネージャーで表示アダプターの認識状態を確認してください。ドライバーの状態や仮想環境などによって、表示される項目が変わることがあります。
デバイス マネージャーで正式名称を確認する
「自分のPCにどのグラボが付いているか」を確認する目的なら、デバイス マネージャーが最も分かりやすい方法です。
- スタートボタンを右クリックし、「デバイス マネージャー」を開きます。検索欄から起動しても構いません。
- 一覧の「ディスプレイ アダプター」を展開します。
- 表示された項目の名称を読み取ります。ここにGPU名や、Windowsが現在認識している表示アダプターが表示されます。
- 詳しく見る場合は項目を右クリックして「プロパティ」を開き、「全般」「ドライバー」「詳細」タブを確認します。
ノートPCや一部のデスクトップPCでは、CPU内蔵グラフィックスと増設グラボの両方が表示されることがあります。ゲームで使うGPUを確認したいときは、タスク マネージャーのGPU名と合わせて確認すると取り違えにくくなります。
「Microsoft Basic Display Adapter」と表示される場合
「Microsoft Basic Display Adapter」と表示される場合は、専用ドライバーが適用されておらず、Windowsが汎用の表示アダプターとして認識している可能性があります。PCメーカーまたはGPUメーカーが案内する対応ドライバーを確認し、適用後に再起動して表示を見直してください。
項目に警告アイコンがある場合は、プロパティの「デバイスの状態」に表示される説明やエラーコードを控えます。原因を確認せずにデバイスの削除や設定変更を行うより、まずエラー内容とPCメーカーのサポート情報を照合する方が安全です。
dxdiagで型番・ドライバー情報をまとめて確認する
DirectX診断ツールのdxdiagは、ゲームの動作確認やサポートへの問い合わせに使う診断情報をまとめて見たいときに便利です。
- Windows+Rで「ファイル名を指定して実行」を開きます。
dxdiagと入力して実行します。スタートメニューで検索して起動しても構いません。- 診断ツールの「ディスプレイ」または「Display」タブを開きます。GPUが複数ある場合は、複数の表示タブを確認します。
- 名前、製造元、表示メモリ(VRAM)、ドライバー情報などを確認します。
サポートへ情報を渡す場合は、「すべての情報を保存」のような保存項目から診断レポートを出力できます。レポートにはPC名などの環境情報が含まれることがあるため、公開や共有の前に個人情報・識別情報が入っていないか確認してください。
dxdiagの表示メモリは、実際のゲーム性能やベンチマーク結果を表す数値ではありません。型番の確認後に、メーカーの公式仕様と照合するための手掛かりとして使いましょう。
PowerShellで複数GPUを一覧表示する
複数のGPUをまとめて確認したい場合や、結果をコピーして記録したい場合は、PowerShellのCIMコマンドレットを使えます。PowerShellを開き、次のコマンドを実行してください。
Get-CimInstance -ClassName Win32_VideoController |
Select-Object Name, AdapterCompatibility, AdapterRAM, DriverVersion, VideoModeDescription
表示される主な項目は次のとおりです。
Name:ビデオコントローラーの名前AdapterCompatibility:アダプターの製造元情報AdapterRAM:Windowsが報告するアダプターRAMの値DriverVersion:ドライバーのバージョンVideoModeDescription:現在の表示モードに関する情報
AdapterRAMは環境によって正確な物理VRAM容量と一致しないことがあります。特に性能比較のためにメモリ容量を確認するときは、デバイス マネージャーやdxdiagの表示も確認し、最終的にはGPUの型番を公式仕様で照合してください。
表示された型番から性能を判断する際の注意点
Windowsでグラボを確認できても、その画面だけで「ゲームが何fpsで動くか」や「どのGPUが速いか」までは判断できません。確認した情報を次のように分けて考えると、性能を誤解しにくくなります。
| 表示される情報 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|
| GPU名・型番 | 搭載されているGPUの識別 | ゲームごとの実際のフレームレート |
| 専用VRAMの容量 | 専用メモリの容量の目安 | 演算速度やメモリ帯域のすべて |
| GPU使用率 | 現在の処理負荷 | GPUの最大性能や他のPCとの順位 |
| ドライバーのバージョン | 現在適用されているソフトウェアの情報 | GPU本体の性能ランク |
性能を調べるときは、まず表示された型番を正確に控えます。そのうえで、デスクトップの増設グラボならGPUメーカー、ノートPCならPCメーカーの公式仕様を確認します。ゲーム用途で比較する場合は、同じ解像度・画質設定・ドライバー条件のベンチマークを参照し、VRAM容量だけで結論を出さないことが大切です。
グラボが表示されない・名前が違うとき
確認画面に期待したGPU名が出ない場合は、次の順番で切り分けます。
- デバイス マネージャーの「ディスプレイ アダプター」に、内蔵GPUと増設GPUが別々に表示されていないか確認します。
- 「Microsoft Basic Display Adapter」になっていないか、警告アイコンが付いていないか確認します。
- タスク マネージャーのGPU欄で、GPU 0とGPU 1をそれぞれ開き、名前を照合します。
- リモートデスクトップや仮想マシンを使っている場合は、実機のGPUではなく仮想表示アダプターが表示されていないか確認します。
専用ドライバーを入れ直す場合は、PCメーカーやGPUメーカーの機種・型番に合う案内を使ってください。デスクトップPCの内部を確認する作業に不安がある場合は、電源を切った状態でメーカーや販売店のサポートを利用するのが安心です。
よくある質問
Windowsだけでグラボの型番を確認できますか?
はい。デバイス マネージャー、タスク マネージャー、dxdiag、PowerShellで確認できます。専用ドライバーが適用されていない場合は汎用名が表示されることがあるため、複数の方法を照合してください。
「GPU 0」と「GPU 1」はどちらが高性能ですか?
番号だけでは判断できません。内蔵GPUと増設GPU、または複数の表示アダプターを区別するための番号です。各GPUの名前を確認し、用途に使われているGPUを選んでください。
共有GPUメモリが大きく表示されます。グラボのVRAMですか?
いいえ。共有GPUメモリは、グラフィックス処理のためにシステムメモリを利用できる範囲を示す情報で、専用グラボに搭載されたVRAMとは別です。表示された共有容量が、そのまま常時使用されているという意味でもありません。
グラボの性能を一番正確に確認するには?
まずWindowsで型番を確認し、その型番をメーカーの公式仕様と照合します。実際のゲーム性能が必要なら、同じ設定条件のベンチマークを確認してください。タスク マネージャーの使用率だけで性能を決めることはできません。
まとめ
PCのグラボを確認する方法は、目的に応じて使い分けると迷いません。
- 型番・GPU名を知りたいなら、デバイス マネージャーの「ディスプレイ アダプター」
- 使用率や専用・共有GPUメモリを見たいなら、タスク マネージャーの「パフォーマンス」
- ドライバーや診断レポートを確認したいなら、
dxdiag - 複数GPUを一覧で取り出したいなら、PowerShellの
Win32_VideoController
確認できる型番を起点に公式仕様やベンチマークを照合すれば、VRAM容量や一時的な使用率だけに惑わされず、PCのグラボの性能を調べられます。

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