
ノートパソコンのメモリ増設費用は、自分で交換するなら基本的にメモリ部品代だけ、業者へ依頼するなら部品代に2,000〜5,000円程度の作業料を加えた金額が入口です。
ただし、DDR4・DDR5などの規格、容量、在庫、ノートパソコンの分解しやすさで金額は変わります。メモリが基板に直付けされている機種や空きスロットがない機種は、そもそも増設できないこともあります。この記事では、部品代と工賃を分けて相場を整理し、どちらの方法が合うかを解説します。
ノートパソコンのメモリ増設費用の結論
費用の見方は、次の3つに分けると分かりやすくなります。
- 自分で交換:メモリ部品代が中心。必要なら精密ドライバー代が加わる
- 店頭で依頼:メモリ部品代+作業料。診断料や分解追加料金がかかる場合もある
- 宅配・出張で依頼:上記に送料、梱包料、出張費などが加わる場合がある
単純なメモリ増設・交換の作業料は、公式サイトの掲載例では税込2,750〜4,840円程度です。ドスパラは「工賃3,300円+部品代」、パソコン工房は「メモリ増設・交換3,500円」で、どちらも部品代は別と案内しています。最終的な支払額は、作業料だけでなく、取り付けるメモリの価格と追加費用を合計して考えましょう。
自分でメモリを交換する場合の費用
自分で交換する場合、業者の工賃はかかりません。必要なのは対応するメモリと、底面カバーを開けるための精密ドライバーです。すでに工具があれば、追加費用はメモリ代だけになります。
メモリ部品代は規格と容量で変わる
ノートパソコン用メモリは、DDR4かDDR5か、8GB・16GB・32GBのどれか、1枚交換か2枚交換かで価格が変わります。同じ容量でも、販売時期や在庫によって価格差が出るため、固定の全国相場として考えないことが大切です。
参考として、2026年7月15日更新のパソラボの料金表では、ノート用メモリの税込価格がDDR4-3200の8GBで10,000円、16GBで22,000円、DDR5-6000の16GBで52,000円、32GBで75,000円でした。これは一店舗の掲載例であり、購入先や時期で変わります。メモリ価格が大きく動く時期は、作業前に複数の販売店で確認してください。
自分で交換できる場合の総額
たとえば、対応するメモリが1万円で、工具を持っているなら、材料費の目安は1万円です。工具を持っていなければ、精密ドライバーの購入費が加わります。反対に、容量の大きいメモリや、既設メモリを取り外して交換する機種では、部品代が数万円になることもあります。
「自分で交換すれば必ず安い」とは限りません。規格を間違えて買い直すと、部品代と時間の両方が無駄になります。購入前に型番を検索し、メーカー公式の仕様表や取扱説明書で対応メモリを確認しましょう。
業者に依頼する場合の相場と内訳
業者へ依頼する場合の基本料金は、次の式で考えられます。
総額 = メモリ部品代 + 作業料 + 診断料・送料などの追加費用
公式サイトに掲載された作業料の例
| 事業者 | 掲載されている料金例 | 確認しておきたい条件 |
|---|---|---|
| ドスパラ | 工賃3,300円+部品代 | 東芝製ノートの事例は部品代5,480円を加えた8,780円(税込) |
| エディオン | 一般2,750円、会員2,200円 | メモリは別売り |
| パソコン工房 | メモリ増設・交換3,500円 | eチケットは作業料のみで、部品代は別 |
| ヤマダデンキ | 一般4,840円、会員3,870円 | メモリー増設・取り外し・換装、2枚までの掲載例 |
この表から、店頭の単純作業だけなら「部品代+3,000〜5,000円前後」が一つの目安になります。ただし、料金表の対象範囲や会員条件、対応できる機種は事業者ごとに異なります。
依頼時に追加されやすい費用
- 作業前の診断・見積もり料金
- 宅配修理の往復送料、梱包資材費
- 出張サポートの基本料金や出張費
- 底面全体の取り外しなど、通常作業を超える分解料金
- 増設後の動作確認、データ移行、バックアップなどの追加作業
特に宅配では、作業料だけを見て判断すると想定より高くなることがあります。見積もりでは、部品代・工賃・診断料・送料を分けて聞いてください。
費用が高くなるケース
メモリが基板に直付けされている
薄型ノートパソコンの中には、メモリが基板に直付けされていて、一般的なメモリモジュールを追加できない機種があります。空きスロットがない場合も、単純な「増設」ではなく、対応していれば既設メモリごとの交換になります。公式仕様に「増設不可」「オンボード」などの記載がないか確認しましょう。
分解に時間がかかる
底面のカバーを外すだけで交換できる機種もあれば、内部の部品を外さなければメモリへ到達できない機種もあります。分解が難しい機種では、通常の作業料に追加料金が加わることがあります。無理に開けてツメやケーブルを壊すと、メモリ代より修理費の方が高くなる可能性があります。
メーカーの専用サービスを使う
メーカーへ依頼する場合は、販売店の簡易な取り付けより料金が高くなることがあります。たとえば、dynabookの公式案内では、2025年4月改定後のメモリ増設サービスについて、増設後16GBで21,780円(税込)、取り付けのみで15,290円(税込)などの料金が案内されています。機種やサービス内容が限定された料金なので、他社製ノートの相場としてそのまま使わず、対象機種の公式見積もりを確認してください。
自分で交換する前の確認項目
- 型番:本体底面や設定画面で正確な型番を確認する
- 現在の容量:Windowsのタスクマネージャーなどでメモリ容量と使用状況を見る
- メモリ規格:DDR4・DDR5、SO-DIMM、対応速度、電圧などを確認する
- スロットと上限:空きスロット、1枚あたりの上限、搭載できる最大容量を確認する
- 作業条件:電源を切ってACアダプターを外し、重要データをバックアップしてから作業する
Windowsのタスクマネージャーは、メモリ使用量を確認するために使えます。ただし、使用量が高いからといって必ずメモリ増設だけで改善するとは限りません。CPUやストレージが原因の場合もあるため、動作の重さを確認してから予算を決めましょう。
業者へ依頼するときの見積もりチェック
問い合わせ時は「メモリを増やしたい」だけでなく、次の情報をまとめて伝えると見積もりが早くなります。
- メーカー名と正確な型番
- 現在のメモリ容量と、希望する増設後の容量
- 購入するメモリを持ち込むのか、業者に選定してもらうのか
- 店頭・宅配・出張のどれを希望するのか
見積もりでは、「部品代込みか」「診断だけでキャンセルした場合の料金はいくらか」「増設できなかった場合に費用が発生するか」「取り付け後にWindowsで容量を確認してもらえるか」を確認してください。データが消える可能性に関する案内がある場合は、作業前に自分でバックアップを取ります。
自分で交換するか業者に頼むかの選び方
| 選び方 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 自分で交換 | 対応規格が明確で、底面を開ける作業に不安がない | 規格違い、破損、静電気によるトラブルのリスクがある |
| 店頭へ持ち込む | 部品選びや取り付け後の確認を任せたい | 部品代と工賃、診断条件を確認する |
| メーカー・宅配を利用 | 保証や対応機種の確認を優先したい | 送料、納期、専用サービス料金が加わることがある |
メモリの規格が分かり、交換しやすい機種なら自分で行う方が費用を抑えやすいでしょう。一方、オンボードメモリ、分解が難しい機種、仕事で使う重要なパソコン、保証条件が気になる場合は、数千円の工賃を払って業者に依頼する方が安心です。
料金を確認するときの参考情報
料金は変更される可能性があるため、依頼前に各公式ページで対象機種と最新価格を確認してください。この記事では2026年10月22日に参照した掲載内容を、相場の比較材料として整理しています。
- ドスパラ公式:メモリ増設・交換サービス
- エディオン公式:パソコンサポート
- パソコン工房公式:サポートサービスeチケット
- ヤマダデンキ公式:パソコン設定サポート
- dynabook公式:メモリ増設サービス料金改定の案内
- Microsoft公式:Windowsのシステム構成ツールとタスクマネージャー
まとめ:型番を確認して総額で比較しよう
ノートパソコンのメモリ増設は、自分で交換するならメモリ部品代、業者へ依頼するなら部品代に税込2,000〜5,000円程度の作業料を加えるのが基本です。公式掲載例では、工賃3,300円+部品代や、作業料2,750円・3,500円などが確認できます。
ただし、規格違い、空きスロットの有無、基板直付け、分解難易度、診断料、送料によって金額は変わります。まずはメーカー公式仕様で増設できるかを確認し、型番と現在のメモリ容量を伝えて、部品代と追加費用を含む見積もりを比較しましょう。


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