PS5のスペックをPCと比較!同等性能のパーツ構成と必要な予算

ゲーム機と自作ゲーミングPCの性能比較をイメージした画像

PS5のスペックをPCパーツに置き換えて考えると、どの程度のゲーミングPCが必要なのか見えてきます。ただし、PS5とPCは同じ部品を使っていても設計思想が違うため、TFLOPSやコア数だけで「このGPUなら完全に同じ」とは判断できません。

先に結論をまとめると、PS5に近いゲーム性能をPCで狙うなら、6コア12スレッド以上のCPU、8GB以上のVRAMを持つミドルクラスGPU、メモリ16GB以上、1TBのNVMe SSDを基準にします。PC本体だけの予算は、構成を絞ってもおおむね10万〜17万円前後が目安です。

PS5のスペックを一覧で確認

ここでは、PS5 Proではなく標準PS5の代表的な仕様を基準にします。PlayStation公式の仕様では、CPUはAMDのZen 2をベースにした8コア16スレッド、最大3.5GHzの可変周波数です。GPUはRDNA 2ベースで、レイトレーシングアクセラレーションと最大10.3TFLOPSの演算性能を備えています。

項目 PS5の代表仕様 PCで見るときのポイント
CPU Zen 2、8コア16スレッド、最大3.5GHz コア数だけでなく世代と1コア性能を見る
GPU RDNA 2ベース、最大10.3TFLOPS、レイトレーシング対応 VRAM容量、ゲームの解像度、RT性能を合わせて見る
メモリ GDDR6 16GB、帯域幅448GB/s PCはシステムメモリとGPUのVRAMが分かれる
ストレージ 825GB SSD、Raw読み込み帯域幅5.5GB/s PCは1TB NVMe SSDを基準にすると扱いやすい
映像出力 4K 120Hzテレビ、8Kテレビ、VRRに対応 ゲームごとに解像度とフレームレートのモードが異なる

PS5の仕様は、PlayStation公式の仕様解説を基にしています。対応するテレビの上限と、すべてのゲームがその上限で動作することは別なので、「4K・120Hz対応」をそのまま実ゲームの固定値とは考えないようにしましょう。

PS5とPCの性能を単純比較できない理由

PS5はメモリをゲーム向けに一体運用する

PS5は16GBのGDDR6をシステム全体で使います。PCでは、CPUが使うDDR4またはDDR5のメモリと、GPUが使うVRAMが分かれるのが一般的です。そのため、PS5の「16GB」とPCの「メモリ16GB」は同じ意味ではありません。

PC側では、システムメモリ16GBに加えて、GPUのVRAMが8GB以上ある構成を最低限の目安にします。ゲーム以外のアプリを同時に使う、MODを導入する、長く使うといった条件があるなら、システムメモリは32GBにしておくと余裕が出ます。

TFLOPSはGPUの目安であって、ゲーム性能そのものではない

PS5のGPUは最大10.3TFLOPSですが、TFLOPSは演算器が理論上処理できる浮動小数点演算の指標です。GPUの世代、メモリ帯域、ゲームエンジン、ドライバー、アップスケーリングの有無で実際のフレームレートは変わります。

AMDのRadeon RX 7600は公式仕様で21.7TFLOPS、8GBのGDDR6を備えますが、この数値がPS5の2倍のゲーム性能を意味するわけではありません。数値は候補を絞るときに使い、最終的には遊びたいゲームのベンチマークや推奨スペックで確認します。

PS5は固定ハードウェア向けに最適化される

PS5は本体の構成が固定されているため、開発側がメモリ容量やストレージの特性を前提に調整できます。PCはCPU、GPU、メモリ、ドライバー、OSの組み合わせが多く、同じようなスペック表でも結果が揃いません。

したがって、PCで目指すべきなのは「PS5と同じ部品」ではなく、PS5で一般的な画質設定とフレームレートを再現できる性能クラスです。

PS5と同等を狙うPCパーツ構成

CPUは6コア12スレッド以上を基準にする

PS5は8コア16スレッドですが、PCではコア数が少なくても新しい世代のCPUなら1コアあたりの処理性能で補える場合があります。自作PCでは、6コア12スレッド以上の現行ミドルクラスを選ぶと、ゲーム以外の作業も含めて組みやすい構成になります。

例えばAMD Ryzen 5 7600は6コア12スレッド、最大5.1GHzの仕様です。ただし、これはPS5のCPUと同等だと断定する意味ではありません。CPU負荷の高いゲームや高リフレッシュレートを狙う場合は、GPUだけでなくCPUの世代とゲーム別ベンチマークも確認してください。

GPUは8GB以上のVRAMを持つミドルクラスから選ぶ

PS5相当を目指す構成では、GPUが最も予算とゲーム性能を左右します。フルHDからWQHDで遊ぶなら、Radeon RX 6600〜RX 7600クラスや、同じ価格帯のGeForceを候補にし、VRAMは8GB以上を基準にすると考えやすくなります。

4K解像度、レイトレーシング、高画質テクスチャを重視する場合は、同じクラスでは余裕が不足しやすいので、より上位のGPUと大きめのVRAMを選びます。PS5の10.3TFLOPSだけを目標にしてGPUを決めると、解像度やRTを変えたときに期待を外しやすい点に注意が必要です。

メモリは16GB、長期運用なら32GB

ゲームだけを中心に使うなら、PCのシステムメモリ16GBから始められます。ただし、ブラウザーやボイスチャットを開いたまま遊ぶ、録画する、MODを使うといった用途では32GBのほうが安心です。

メモリ容量はGPUのVRAMとは別に考えます。システムメモリを32GBに増やしてもGPUの描画性能は上がらないため、予算が限られる場合は、まずGPUと電源のバランスを崩さないことを優先します。

SSDは1TBのNVMeを選び、容量を確保する

PS5の内蔵SSDは825GBですが、システム領域があるためゲームの保存に使える容量はそれより少なくなります。PCでは1TBのNVMe SSDから始めると、OSと複数のゲームを入れやすくなります。

PS5の拡張ストレージにも速度やサイズの要件があるように、PCのSSDも規格だけでなく発熱対策と容量を確認します。シーケンシャル速度の数字が高くても、ゲームのロード時間が同じ比率で短くなるとは限りません。

必要な予算の目安

以下は、PC本体だけを新品パーツで組む場合の概算です。価格はGPUの世代やセール、メモリ・SSDの相場で大きく変動するため、購入時点の価格に置き換えてください。モニター、キーボード、マウス、OSの費用は別に考えます。

狙い 主な構成 PC本体の予算目安
PS5相当の入口 6コア12スレッドCPU、VRAM 8GB級GPU、メモリ16GB、NVMe 1TB、550〜650W電源 10万〜14万円前後
余裕を持ったゲーム用 新しめの6コア12スレッドCPU、RX 7600級以上のGPU、メモリ32GB、NVMe 1TB、650W電源 12万〜17万円前後
4K・RT・長期運用重視 上位GPU、大きめのVRAM、メモリ32GB以上、容量の大きいNVMe SSD、余裕のある電源 18万〜25万円以上

OSを別途購入する場合は、その分を加算します。また、PCはゲーム機と違ってディスプレイや入力機器を揃える必要があります。すでにモニターを持っているかどうかで、初期費用の差は変わります。

PS5とPCのどちらを選ぶべきか

PS5が向いている人

  • 本体を買ってすぐゲームを始めたい
  • 対応タイトルを安定した設定で遊びたい
  • パーツ選びやドライバー更新に時間をかけたくない

同じ予算で比べるなら、PS5は本体とコントローラーを含めた導入の手軽さが強みです。ゲーム専用機として使うだけなら、PCのパーツ構成を考える必要もありません。

PCが向いている人

  • ゲーム以外の作業や動画編集にも使いたい
  • 画質、フレームレート、MOD、周辺機器を細かく選びたい
  • 将来GPUやストレージを交換したい

PCは初期費用が高くなりやすい一方、構成を選べることと、ゲーム以外にも使えることが利点です。PS5と同等を目標にするなら、最初から4K・最高画質を狙わず、遊ぶ解像度とフレームレートを決めてからGPUに予算を配分すると無駄がありません。

まとめ:PS5相当のPCは10万〜17万円前後から考える

PS5のスペックをPCと比較するときは、CPUのコア数やGPUのTFLOPSを一つだけ見るのではなく、次の組み合わせで判断します。

  • CPUは6コア12スレッド以上を目安にする
  • GPUはVRAM 8GB以上のミドルクラスから選ぶ
  • メモリは16GB、長く使うなら32GB
  • SSDは1TBのNVMeを基準にする
  • 4Kやレイトレーシングを重視するなら予算を18万円以上へ広げる

PS5に近いゲーム体験をPCで再現するだけなら、PC本体は10万〜17万円前後が一つの目安です。ただし、PS5とPCの性能は完全に一致しないため、最後は遊びたいタイトルの推奨スペックと、目標解像度・フレームレートを基準にパーツを決めてください。

仕様の確認には、PlayStation公式のPS5仕様解説AMD公式のRyzen 5 7600仕様AMD公式のRadeon RX 7600仕様を参照しています。

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