コンピュータの冷却といえば、CPU用のグリスは欠かせませんね。
CPU用グリスは、CPUの正常な動作を確保するため、冷却時の熱の伝導性を上げるという大切な役割を果たします。
ですが、安いものから高いものまでピンキリ。一体どんなCPUグリスを選べば良いのでしょうか?
この記事では、CPU用グリスについて、シリコングリスとその他のグリスとの比較、メーカーについて、そしてグリス選びの注意点について解説します。
正しいグリスの選択は、CPUの安定性に直結する重要な要素。CPU冷却におけるグリスの重要性を確認して最適な選択方法を見ていきましょう。
ちなみに結論としては、安いCPUグリスでも問題ありません。数年おきにグリスの状態を確認し、交換するなど適切にメンテンナンスしましょう。
(私も使っていますが、やっぱり人気でおすすめなのはこちらのグリスです↓)
CPUグリスの役割と重要性。そもそもcpuグリスはなぜ必要なのか?
基本的な話になってきますが、CPU用のグリスは、コンピュータの冷却において重要な役割を果たしています。
CPUは高負荷で作動すればするほどに熱を発生します。ですがこの熱が蓄積されるとCPUの動作が不安定になったり壊れてしまうので、その熱を適切に冷却する必要があります。
小さなCPUの表面から自然に放熱するだけでは、とても冷却が追いつきません。そのため、CPUの上部にCPUクーラーを取り付けるわけですね。
グリスは、そんなCPUとCPUクーラーの間に塗って熱の伝導率をよくすることで、CPUの熱をクーラーへと伝え、適切に冷却することができるようになります。
CPUとクーラーの接触面との間には、目ではわからないレベルでも微細な凹凸が存在していて隙間が空いており、そのままでは熱伝導が効率的に行われません。
グリスはこの凹凸を埋めることで、接触面を均一化し、熱伝導性を向上させることにも繋がっています。
まとめると、グリスはCPUの冷却において欠かせない存在。
適切にグリスを使用して冷却することにより、CPUの性能を最大限引き出し、長期的に安定した動作をさせることができるようになります。
CPU用グリスの基本要件
CPU用グリスを選ぶ際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。これらは、適切な冷却性能と安定性を確保するためにとても重要。
まず、熱伝導性です。
CPUは高温になりやすく、効率的な冷却が求められます。そのため、グリスは高い熱伝導率を持つことが必要です。
熱伝導性が高いグリスは、CPUから発生する熱を効率的にCPUクーラーへと伝えることができます。
次に気にすべきポイントはグリスの寿命。
CPUは何年も使いますし、長時間連続して使用されることもありますので、グリスはその間も効果を保つ必要があります。
高温が継続する条件下でも効果を維持できる安定性の高いグリスを選ぶことが重要となってきます。
さらに、非導電性も求められる要件の一つ。
CPU回路にグリスが触れることでショートが発生することを防ぐためには、非導電性のグリスを選ぶ必要があります。
非導電性のグリスは、CPUの回路に損傷を与えるリスクを最小限に抑えますのでおすすめです。
これらの条件を満たすグリスを選ぶことが大切になってきます。
基本的にはPC用のグリスであれば問題ないでしょう。
シリコングリスとその他グリスの比較
CPU用グリスの選択において、シリコングリスとその他のグリス(シルバーグリス、ダイヤモンドグリスなど)の選択肢があります。
これらの異なるタイプのグリスの特徴を見て比較していきましょう。
シリコングリスは、一般的にCPU冷却において広く使用されているタイプ。
シリコングリスは高い熱伝導性と耐熱性を持ち、CPUを効率的に冷却することができます。
また、多くのメーカーがシリコングリスを推奨しています。
しかしながら、一部のシリコングリスは電子部品に悪影響を及ぼす可能性があるため、使用する際には注意が必要です。
その他のグリスとして、シルバーグリスやダイヤモンドグリスなどがあります。これらのグリスも、熱伝導性と安定性に優れています。
シルバーグリスは銀の微粒子を含み、高い熱伝導性を持つことで知られています。ダイヤモンドグリスは、微細なダイヤモンド粒子を含み、さらに優れた熱伝導性があります。
これらのグリスは、一部のユーザーや特定の用途において好まれることがありますが、製品によって導電性の問題などにも注意が必要です。
グリスの選択においては、自身のニーズやメーカーの推奨を考慮する必要があります。
どれを選べばよいか迷った場合は、一般的なシリコングリスを選んでおけば問題ありません。
グリス使用時の注意点
CPU用グリスを選択・使用する際には、以下の注意点に気をつけておきましょう。
メーカーの推奨条件を確認する
CPUメーカーや冷却装置メーカーは、特定のグリスを推奨しています。
推奨されたグリスは、互換性やパフォーマンスの面で試験されており、問題なく動作することが確認されています。
メーカーの推奨に従うことで、冷却効果と安定性を最大限に引き出すことができますよ。
熱伝導性の高さを確認する
CPU冷却においては、グリスの熱伝導性が重要。
熱伝導性が高いほど、CPUから発生する熱を効率的に冷却装置へ伝えることができます。
高性能で発熱もしやすいCPUを使用している場合は、熱伝導率が重要になってきます。
安いからといって熱伝導性が低いグリスを使用すると、CPUの温度が上昇しやすく、パフォーマンスの低下や故障のリスクが高まる可能性もありますのでご注意を。
非導電性かどうかを確認する
CPUの周りの回路とのショートを少しでも避けるなら、非導電性のグリスを選ぶことも重要です。
導電性のグリスはショートや故障の原因となる可能性があります。グリスの製品仕様やメーカーの情報を確認し、非導電性であることを確認しましょう。
品質と信頼性の確保がなされているか
グリスの品質は冷却性能と持続性に直結します。信頼できるメーカーから高品質な製品を選ぶことが重要です。
品質の低いグリスは劣化しやすく、時間が経つと効果を発揮させることが難しくなることも。
安いものでも大丈夫ですが、しっかりしたメーカーの製品から選ぶことをおすすめします。
使用法に従う
グリスの使用法はメーカーの指示に従いましょう。適切な量を使用し、CPUの上に均等に広げることで効果的な冷却が期待できます。
また、定期的なメンテナンスや塗り直しのタイミングについても注意しましょう。
これらの注意点に留意しながら、適切なCPU用グリスを選ぶことで、CPUの冷却性能を最大限に引き出し、安定した動作を確保することができます。
グリスの選択に関する注意点
CPU用グリスの交換頻度とメンテナンスも重要です。
グリスは時間の経過とともに劣化し、熱伝導性や安定性が低下する可能性があります。
定期的なグリスの交換により、効果的な冷却を維持し、CPUのパフォーマンスと寿命を向上させることができますよ。
グリスの交換頻度は、使用状況や環境によって異なりますが、一般的には2〜3年ごとの交換が推奨されています。
ただし、グリスの交換やメンテナンスを行う際には、慎重に行う必要があります。誤った操作や不適切な使用法は、CPUや周辺機器に損傷を与える可能性も。
メーカーの指示に従い、適切な方法でグリスの交換とメンテナンスを行いましょう。
適切なメンテナンスを実施することで、CPUの冷却性能を最適化し、安定した動作を続けていくことができるようになります。
定期的なケアを怠らず、適切にグリスの管理を行いましょう。
まとめ
CPU用のグリスの選択は、冷却性能と安定性に直結する重要な要素。
グリスはCPUと冷却装置の間で熱の伝導性を高める大切な役割があり、CPUの正常な動作に繋がります。
また、シリコングリスとその他のグリスはそれぞれ利点と注意点がありました。
グリスの伝導性にも注意が必要であり、高品質で信頼性の高い製品の選択が重要です。
適切なCPUグリスを使用して、大切なPCを長持ちさせましょう。
排熱に関しては、エアフローも重要です。底面ファンについての記事もありますので気になる方はぜひ↓
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