PCを使っていると、HDD(ハードディスクドライブ)を別のPCに移動させたいときがあります。例えば、PCの組み換えやPCが壊れたときなどです。
しかしHDDを、そのまま別のPCに移動させても起動できるのかという疑問を持つ方も多いようです。
この記事では、OS入りのHDDを別のPCで起動できるかどうか、そして起動する方法や注意点について解説します。
(3.5インチHDDも外付けで起動できる、電源付きのUSB変換ケーブルは一本持っておくと便利ですよ!)
PCからHDDを取り出すときのシチュエーション(PCの組み換え、PCが壊れたときなど)
PCからHDDを取り出すときのシチュエーションは大きく分けて2つあります。
一つは、PCの組み換えやアップグレードを行うときですね。
この場合は、新しいPCにHDDを移動させて、以前のPCと同じ環境で作業を続けたいという目的があります。
もう一つは、PCが壊れたときです。この場合は、HDDに保存されているデータを救出したいという目的があります。
どちらの場合も、HDDにはOSが入っていますが、PCで起動できるのでしょうか。
結論:起動できる
結論から言うと、OS入りのHDDは別のPCでも起動することができます。しかし、起動できるということは、必ずしも正常に動作するということではありません。
OSは、HDDにインストールされたときのPCのハードウェア構成に合わせて設定されています。
そのため、別のPCに移動させたときに、ハードウェアの互換性やドライバの問題が発生する可能性があります。
また、OSのライセンスやアクティベーションの問題も考慮しなければなりません。
したがって、OS入りのHDDを別のPCで起動するときは、いくつかの注意点を把握しておく必要があります。
起動するPCのHDD自体を入れ替える方法と、USBで接続して起動する方法
OS入りのHDDを別のPCで起動する方法は、大きく分けて2つあります。
一つは、起動するPCのHDD自体を入れ替える方法です。この方法は、HDDの接続や取り外しが容易なPCであれば、比較的簡単に行えます。
ただし、HDDのサイズや形状、インターフェースが起動するPCに合っているか確認する必要があります。
また、起動に使うPCのHDDを外すと、そのPCのデータやOSが使えなくなることに注意してください。
もう一つは、USBで接続して起動する方法です。この方法は、HDDをUSBケースやアダプタに入れて、起動するPCにUSBで接続します。
この方法では、USBメモリのように扱うことができるので、HDDのサイズや形状、インターフェースに関係なく、起動するPCのHDDを外さなくても行えます。
ただし、USBで接続したHDDにインストールされているOSを起動するには、起動するPCのBIOSの設定を変更する必要があります。
自作PCのパーツ更新を行ったときは、パフォーマンスが下がる可能性も。
OS入りのHDDを別のPCで起動できるということは、自作PCのパーツ更新を行ったときにも同じことが言えます。
しかし、自作PCのパーツ更新を行ったとき、もともとのOS入りのHDDをそのまま使い続けると、パフォーマンスが下がる可能性があります。
なぜなら、OSは、HDDにインストールされたときのPCのハードウェア構成に合わせて設定されているからです。
CPUなどのパーツ更新を行うとハードウェア構成が変わるため、OSの設定が最適化されていない状態になる可能性があります。
また、パーツ更新を行うと、OSのライセンスやアクティベーションの問題が発生する可能性もあります。
したがって、自作PCのパーツ更新を行ったときは、OS入りのHDDをそのまま使い続けるのではなく、必要なデータはバックアップを取って新規インストールを行うことを推奨します。
新規インストールを行うことで、OSの設定やドライバを最新の状態に更新できます。また、OSのライセンスやアクティベーションの問題も解決できます。
まとめ
この記事では、OS入りのHDDを別のPCで起動できるかどうか、そして起動する方法や注意点について解説しました。
OS入りのHDDを別のPCで起動できるということは、PCの組み換えやPCが壊れたときなどに便利ですね。
しかし、そのまま使い続けることには向いていないので、あくまでも一時的な用途に留めることをおすすめします。
コメント