Intel Core i5-1135G7の性能を徹底解説|普段使い・動画編集・ゲームでの実力は?

汎用ノートPCとプロセッサを用途別に検討するイメージ

Intel Core i5-1135G7の性能を徹底解説|普段使い・動画編集・ゲームでの実力は?

Intel Core i5-1135G7は、第11世代のノートPC向けCPUです。4コア8スレッド、最大4.2GHzのターボ性能、内蔵グラフィックスのIris Xe Graphicsを備え、Web閲覧やOffice、動画視聴などの普段使いに向きます。

結論から言うと、普段使いなら現在でも十分に使いやすいCPUです。メモリ16GB以上、SSD、デュアルチャネルメモリを組み合わせた搭載ノートなら、軽いフルHD動画編集も検討できます。一方、4Kの多層編集や最新の重量級ゲームを主目的にするなら、内蔵GPUと4コア構成が制約になりやすいため、専用GPU搭載PCや新しい世代のCPUが候補になります。

Intel公式の製品ページではマーケティングステータスが「Discontinued」と表示されています。これから搭載PCを選ぶ場合は、CPU名だけで決めず、メモリ、SSD、冷却状態、バッテリー、保証まで含めて確認してください。

Core i5-1135G7の基本スペック

Core i5-1135G7は、コードネームTiger Lakeで知られる第11世代Coreのモバイル向けCPUです。主な仕様を整理すると、次のようになります。

項目 Core i5-1135G7
世代・コードネーム 第11世代 Intel Core・Tiger Lake
製造プロセス 10nm SuperFin
コア/スレッド 4コア/8スレッド
最大ターボ周波数 最大4.20GHz
キャッシュ 8MB Intel Smart Cache
構成可能なTDP 12〜28W
内蔵グラフィックス Intel Iris Xe Graphics・80 EU・最大1.30GHz
対応メモリ DDR4-3200、LPDDR4x-4267・最大2チャネル
メディア機能 Intel Quick Sync Video

上の数値はIntel公式のCore i5-1135G7仕様ページに基づいています。最大4.20GHzは常に全コアで維持される固定値ではなく、Intelが説明する最大ターボ周波数です。実際の動作はノートPCの電力設定、温度、冷却、負荷によって変わります。

Iris Xe Graphicsはメモリ構成の影響を受ける

Core i5-1135G7のIris Xe Graphicsは、独立したグラフィックボードではなく、ノートPCのメインメモリを使う内蔵グラフィックスです。IntelはIris Xeのブランドを利用する条件として、128-bitのデュアルチャネルメモリを挙げています。1枚挿しやシングルチャネル構成では、グラフィックス性能が伸びにくく、製品仕様上の表記も異なる場合があります。

そのため、同じCore i5-1135G7搭載ノートでも、メモリ8GB・シングルチャネルと、メモリ16GB・デュアルチャネルでは、ブラウザの同時利用や内蔵GPUを使う処理の余裕が変わります。CPU名だけで性能を決めつけず、販売ページやメーカー仕様でメモリ構成を確認しましょう。

普段使いでの性能:Web・Office・動画視聴は十分

Web閲覧、文書作成、表計算、動画視聴、オンライン会議といった用途なら、Core i5-1135G7は十分に候補になります。4コア8スレッドと最大4.2GHzのターボにより、軽い処理を素早くこなしながら、複数のアプリを並行して動かしやすい構成です。

ただし、普段使いの体感を左右するのはCPUだけではありません。ブラウザのタブを多く開く、OfficeとWeb会議を同時に使う、画像編集ソフトを並行して起動するといった場合は、メモリ容量が不足すると動作が重くなります。購入時は8GBよりも16GB以上のメモリを優先し、ストレージはHDDではなくSSD搭載モデルを選ぶと判断しやすくなります。

長時間の処理では搭載ノートの冷却が重要

Core i5-1135G7には、12Wから28Wまでの構成可能な電力設定があります。薄型・軽量を優先したノートと、冷却に余裕のあるノートでは、同じCPUでも長時間処理時のクロックやファン動作が変わります。短時間の応答性だけでなく、動画の書き出しや大量のファイル処理を長く続けるなら、レビューやメーカー仕様で冷却と電力設定を確認してください。

動画編集での性能:フルHDは条件付きで対応、4Kは慎重に

Core i5-1135G7はIntel Quick Sync Videoに対応しています。対応する編集ソフトでH.264やHEVCのハードウェア処理を使える場合、動画の再生や書き出しでCPUだけに処理を集中させずに済む可能性があります。Adobeも、PremiereでH.264・H.265のハードウェアアクセラレーションを利用するには対応GPUが必要だと案内しています。

フルHDのカット編集なら構成次第で現実的

フルHDのカット、テロップ、音量調整、軽い色補正が中心なら、Core i5-1135G7搭載ノートでも用途の候補にできます。特にメモリ16GB以上、SSD、デュアルチャネルメモリを備えた構成は、8GB・シングルチャネルより余裕を持たせやすいでしょう。

ただし、これは特定のノートPCで実測した結果ではありません。編集ソフトのバージョン、素材のコーデック、エフェクト、プレビュー解像度、冷却状態で結果は変わります。再生が重いときはプロキシやプレビュー解像度を使うなど、編集設定で負荷を抑える方法もあります。

4Kや重いエフェクトは限界が見えやすい

4K素材を複数レイヤーで重ねる、ノイズ除去や複雑なエフェクトを使う、長時間の動画を高品質で書き出すといった処理では、4コア8スレッドと内蔵GPUがボトルネックになりやすくなります。Adobeの現行Premiere技術要件でも、HDメディアの推奨メモリは16GB、4K以上は32GB以上とされています。Core i5-1135G7搭載ノートを4K編集に使う場合は、メモリ容量だけでなく、GPUや冷却も含めて要件を満たすか確認が必要です。

4K編集を主目的にするなら、より新しい多コアCPU、専用GPU、32GB以上のメモリを備えたノートやデスクトップを優先したほうが、待ち時間と調整の手間を抑えやすくなります。

ゲームでの性能:軽量タイトル向けで、最新AAAには不向き

ゲームでは、Core i5-1135G7のCPU部分よりも、内蔵のIris Xe Graphicsが大きな判断材料になります。専用GPUを搭載しないノートでは、グラフィックス処理にメインメモリの帯域を使うため、デュアルチャネルかどうか、メモリ速度、冷却状態、ゲームの設定がフレームレートに影響します。

軽いゲームは画質を抑える前提で候補にできる

2Dゲーム、インディーゲーム、比較的軽いオンラインゲームや古いタイトルなら、解像度や画質を下げることでプレイ候補にできます。タイトルごとに必要なGPU性能が違うため、購入前にはゲームの最低・推奨動作環境を確認してください。

ゲーム用途でIris Xeの性能を引き出したい場合は、メモリがデュアルチャネルになっていることを優先します。8GBのシングルチャネル構成では、ゲームだけでなく、ゲームとボイスチャット・ブラウザを同時に使う場面でも余裕が少なくなります。

最新AAAゲームや高画質プレイには専用GPUが必要

最新のAAAタイトル、レイトレーシング、高画質設定、高フレームレートを狙う用途には、Core i5-1135G7の内蔵GPUは向きません。CPUがCore i5であることだけを見てゲーム性能を判断せず、専用GPUの有無とGPUの型番を確認してください。

ゲーム用ノートを選ぶなら、CPUより先にGPU、GPUの冷却、メモリ容量、ディスプレイの解像度とリフレッシュレートを確認するのが基本です。Core i5-1135G7搭載機は、軽いゲームを遊ぶ普段使いノートとして考えると位置づけを誤りにくくなります。

ベンチマークの数字だけで判断できない理由

Core i5-1135G7の性能を調べると、ベンチマークスコアを比較したくなります。しかし、同じCPUでもノートPCごとに電力上限、冷却機構、ファン制御、メモリ構成、ストレージ、BIOS設定が異なります。短時間のスコアが高くても、長時間の動画書き出しで同じ性能を維持できるとは限りません。

比較するときは、次の条件が近い結果を選びます。

  • メモリ容量とデュアルチャネル構成が同じか
  • ACアダプター接続時か、バッテリー駆動時か
  • パフォーマンスモードや冷却設定が同じか
  • CPU性能の比較か、Iris Xeを含むゲーム性能の比較か
  • 短時間のピーク性能か、長時間の持続性能か

Intelも、機能や性能はシステム構成などによって変わると注意しています。レビューの数値は参考にしつつ、最終的には自分の用途に必要なメモリ、GPU、画面、端子、バッテリーを確認しましょう。

搭載ノートPCを選ぶときの確認ポイント

1. メモリは16GB以上、Iris Xeならデュアルチャネルを優先

普段使いだけなら8GBでも動作しますが、ブラウザの多タブ、Web会議、画像編集、動画編集を考えると16GB以上が安心です。Iris Xeのグラフィックス性能も重視するなら、128-bitデュアルチャネル構成か、増設によってデュアルチャネルにできるかを確認します。メモリが基板に固定されているノートでは、後から増設できないことがあります。

2. SSD容量は動画素材を置くかで決める

OSとアプリだけなら256GBでも運用できますが、動画素材やキャッシュを同じドライブに保存すると空き容量が減りやすくなります。動画編集をするなら512GB以上、または高速な外付けSSDを使えるUSB端子と規格を確認すると、容量不足を避けやすくなります。

3. 中古・整備済み品はバッテリーと冷却状態を確認

Core i5-1135G7搭載ノートは世代が古くなっているため、現在の購入では中古・整備済み品が候補になることがあります。バッテリーの状態、ACアダプターの有無、ファンの異音、排気口の詰まり、液晶の状態、保証期間を確認してください。CPUが同じでも、経年劣化によって実用上の差が出ます。

4. 4K編集・本格ゲームならCPU以外を先に見直す

4K編集や本格的なゲームが目的なら、Core i5-1135G7搭載という表示だけで候補を絞らないことが重要です。専用GPUの型番、GPUメモリ、メモリ32GBへの対応、冷却機構、外部ディスプレイ出力を確認し、必要なら新しい世代のノートPCを比較します。

Core i5-1135G7はどんな人におすすめか

用途 評価 判断のポイント
Web・Office・動画視聴 向いている 16GBメモリとSSDなら普段使いの候補にしやすい
Web会議・軽いマルチタスク 向いている メモリ容量と冷却、カメラ・マイクの品質を確認
フルHDの軽い動画編集 条件付きで向いている Quick Sync対応ソフト、16GB以上、SSDを確認
4K動画編集 用途を選ぶ 32GB、GPU、冷却、プロキシ運用まで確認
軽量・古いゲーム 設定次第 Iris Xeとデュアルチャネルメモリを確認
最新AAAゲーム 不向き 専用GPU搭載PCを優先

Core i5-1135G7を選びやすいのは、普段使いを中心に、軽い制作や軽量ゲームも1台でこなしたい人です。反対に、4K編集や最新ゲームを最優先する人は、CPUの型番ではなく、専用GPUとメモリ容量を備えた新しいPCを探したほうが目的に合います。

まとめ:Core i5-1135G7は搭載PCの構成で評価が変わる

Intel Core i5-1135G7は、4コア8スレッド、最大4.2GHz、Iris Xe Graphics、Quick Sync Videoを備えた第11世代モバイルCPUです。Web閲覧、Office、動画視聴、Web会議といった普段使いでは、現在でも候補にしやすい性能です。

動画編集は、Quick Syncを使えるソフトでフルHDの軽い作業をするなら検討できますが、4Kの多層編集や重いエフェクトには不利です。ゲームは軽量タイトルを画質設定を下げて遊ぶ方向で、最新AAAや高画質・高フレームレートには専用GPUが必要です。

購入や継続利用を判断するときは、CPU名だけでなく、メモリ16GB以上・デュアルチャネル・SSD・冷却状態・バッテリー・保証を確認してください。Core i5-1135G7の実力は、搭載されるノートPC全体の構成によって決まります。

参考にした公式情報

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