Core i5-1135G7の性能比較|第11世代の実力と快適に使える用途を解説

Core i5-1135G7の性能比較をイメージしたノートPCとCPUのイラスト

Core i5-1135G7は、2020年に登場した第11世代のノートPC向けCPUです。結論からいうと、Web閲覧、Office、オンライン会議、軽い画像編集といった日常作業なら、現在でも候補にしやすい性能です。ただし、長時間の動画書き出しや重いマルチコア処理、内蔵GPUだけで最新ゲームを高画質で遊ぶ用途まで万能にこなせるCPUではありません。

また、ノートPC用CPUは同じ型番でも、メーカーの電力設定、冷却機構、メモリ構成によって実際の速度が変わります。この記事では、Intel公式仕様を基準にCore i5-1135G7の位置づけを比較し、搭載ノートPCを選ぶときに見るべき条件まで整理します。

Core i5-1135G7の性能はどのくらい?まず結論

Core i5-1135G7は、4コア8スレッド、最大ターボ周波数4.20GHz、8MBのIntel Smart Cacheを備えたモバイルCPUです。コア数だけを見ると現在の多コアCPUほど余裕はありませんが、軽量ノートPCの事務作業やブラウザー中心の使い方なら、処理が極端に遅いクラスではありません。

  • 快適に使いやすい用途:Web閲覧、文書作成、表計算、動画視聴、オンライン会議、軽い画像編集
  • 設定次第で対応できる用途:軽量なプログラミング、写真の一括処理、短い動画の編集や書き出し
  • 慎重に選びたい用途:長時間の動画エンコード、複雑な3D制作、大規模なビルド、最新ゲームの高画質プレイ

したがって「Core i5だから速い」と一括りにするより、日常作業向けの4コアCPUとして評価するのが適切です。中古や型落ちノートPCで価格と状態が合っているなら検討できますが、重い処理を主目的にするなら、より新しい世代やコア数の多いCPUを優先した方が安心です。

Core i5-1135G7の基本スペック

Intelの製品仕様ページで確認できる主なスペックは次のとおりです。TDPは固定値ではなく、ノートPCメーカーが設定する動作範囲の目安として読む必要があります。

項目 Core i5-1135G7 読み方
世代・開発コード 第11世代・Tiger Lake 2020年発売のモバイル向けCPU
コア・スレッド 4コア・8スレッド 同時作業は4コアの範囲が基準
最大ターボ周波数 4.20GHz 短時間のピーク値で、常時維持されるとは限らない
キャッシュ 8MB Intel Smart Cache CPU内で使う高速な記憶領域
Configurable TDP 12W〜28W 同じCPUでも電力設定と冷却で性能・発熱が変わる
対応メモリ DDR4-3200、LPDDR4x-4267 実際の対応容量と増設可否はノートPC次第
内蔵GPU Intel Iris Xe Graphics、80 EU、最大1.30GHz メモリ帯域とチャネル構成の影響が大きい

最大4.20GHzはベンチマークの結果や実作業中の持続クロックを直接表す数値ではありません。薄型ノートでは静音性やバッテリーを優先して電力を抑えることがあり、同じCore i5-1135G7でも長時間処理の結果に差が出ます。

Intelの製品ページでは、Core i5-1135G7のマーケティングステータスは「Discontinued」と記載されています。新品の現行CPUとしてではなく、在庫品や中古ノートPCの構成を評価するときに見る型番と考えると、用途と価格のバランスを判断しやすくなります。

Core i5-1135G7の性能比較

比較表の数値はIntelの製品比較ページに基づいています。実際の処理速度は、同じCPUでも電力制限や冷却、メモリ構成で変わるため、ここでは「型番の位置づけ」を見る材料として利用してください。

CPU コア/スレッド 最大ターボ キャッシュ 内蔵GPUのEU
Core i3-1115G4 2/4 4.10GHz 6MB 48 EU
Core i5-1130G7 4/8 4.00GHz 8MB 80 EU
Core i5-1135G7 4/8 4.20GHz 8MB 80 EU
Core i7-1165G7 4/8 4.70GHz 12MB 96 EU

Core i3-1115G4との比較

Core i3-1115G4は2コア4スレッド、Core i5-1135G7は4コア8スレッドです。最大ターボ周波数だけを見ると4.10GHzと4.20GHzで差は小さく見えますが、複数アプリを同時に動かす作業ではコアとスレッド数の違いが効きやすくなります。内蔵GPUも、公式仕様ではi5-1135G7が80 EU、i3-1115G4が48 EUです。

ただし、軽い文書作成や単一アプリだけの作業では差が常に大きく出るとは限りません。i3搭載機の価格が大幅に安く、メモリやSSDなど他の構成が優れている場合は、CPU以外も含めて比較する必要があります。

Core i5-1130G7との比較

Core i5-1130G7も4コア8スレッド、8MBキャッシュ、80 EUの内蔵GPUを持つため、型番だけでは近い性能に見えます。Intel公式比較では、最大ターボはi5-1130G7が4.00GHz、i5-1135G7が4.20GHzです。さらにConfigurable TDP-upは前者が15W、後者が28Wとなっています。

この差はCPU単体の優劣だけでなく、搭載されるノートPCの設計思想を示します。薄型・低消費電力を重視する機種ならi5-1130G7、より高い電力枠を使える機種ならi5-1135G7という傾向はありますが、最終的な性能は個別機種の設定で確認してください。

Core i7-1165G7との比較

Core i7-1165G7は同じ4コア8スレッドでも、最大ターボ4.70GHz、12MBキャッシュ、96 EUの内蔵GPUを備えます。仕様上はi7-1165G7が上位ですが、薄型ノートで長時間負荷をかける場合は冷却や電力設定によって差が縮まることもあります。

短時間の応答性や内蔵GPUの余裕を重視するならi7-1165G7、価格を抑えながら日常作業を中心に使うならi5-1135G7、という選び分けが基本です。中古価格の差が小さい場合は、CPU名だけでなくメモリ容量、状態、保証も比較しましょう。

用途別に見る快適さ

Web閲覧・Office・オンライン会議

Web閲覧、メール、文書作成、表計算、動画視聴、オンライン会議は、Core i5-1135G7が検討しやすい用途です。複数のブラウザータブやアプリを並行して使う場合も、4コア8スレッドが2コアCPUより余裕を持ちやすい構成です。

ただし、メモリが少ないPCではCPUより先にメモリ不足がボトルネックになります。購入時は8GBで足りるか、16GB以上を選べるか、後から増設できるかを確認してください。

写真・動画編集

軽い写真編集や短い動画のカット編集なら候補になります。動画編集ソフトが内蔵GPUのハードウェア支援に対応していれば、プレビューや書き出しを補助できる場合があります。

一方、4K素材の長時間編集、複数レイヤーの合成、長い動画の書き出しを頻繁に行うなら、4コア8スレッドと内蔵GPUだけでは余裕が小さくなります。作業時間を短くしたい場合は、より新しいCPUや外部GPUを搭載した機種を比較対象にしてください。

ゲーム

内蔵GPUはIntel Iris Xe Graphicsですが、ゲーム性能をCPU名だけで判断することはできません。Iris Xeの性能はメモリ帯域の影響を受けるため、ノートPCがデュアルチャネルメモリで動作するかを確認することが重要です。IntelもIris Xeブランドの利用条件として128-bitのデュアルチャネルメモリを案内しています。

軽量なタイトルや古いゲーム、設定を下げたプレイなら候補になりますが、最新の3Dゲームを高画質・高フレームレートで遊ぶ目的には向きません。ゲームが主目的なら、CPUより先にGPUの種類と搭載メモリを確認しましょう。

搭載ノートPCを比較するときの確認項目

  1. メモリ容量とチャネル:16GBを目安にし、内蔵GPUを使うならデュアルチャネル構成を確認する。
  2. 電力設定と冷却:同じCPUでも、長時間負荷時の電力枠やファン設計で持続性能が変わる。
  3. 電源接続時とバッテリー時:バッテリー駆動では性能や静音性を優先して制限される場合がある。
  4. ストレージ:SSD搭載か、容量が作業用途に足りるかを確認する。CPUが同じでもストレージの違いで体感が変わる。
  5. ディスプレイと端子:解像度、明るさ、外部ディスプレイ端子、Thunderbolt 4対応の有無は機種ごとに異なる。
  6. OSとサポート:中古品ではOSのサポート期間、バッテリー状態、保証、ドライバー提供を確認する。

ベンチマーク結果を見るときは、CPU名とスコアだけを抜き出さず、同じベンチマーク、同じ電源状態、メモリ容量、冷却条件がそろっているかを見ます。特にノートPCは、短時間のシングルコア性能と長時間のマルチコア性能で評価が変わるため、用途に近いテストを優先してください。

まとめ

Core i5-1135G7は、4コア8スレッドとIntel Iris Xe Graphicsを備えた第11世代のモバイルCPUです。Web、Office、オンライン会議、動画視聴、軽い画像編集を中心に使うなら、搭載ノートPCの価格や状態次第で今も選択肢になります。

一方で、重い動画編集、長時間のマルチコア処理、最新ゲームを高画質で遊ぶ用途では、コア数やGPU性能に余裕のある機種を選ぶ方が安心です。Core i3-1115G4より同時作業に強く、i5-1130G7とは近い世代の中で電力枠とクロックに差があり、i7-1165G7には仕様上及びません。最後はCPU名だけでなく、メモリのデュアルチャネル、冷却、電力設定、SSD、保証まで含めて判断しましょう。

仕様の確認には、Intel公式のCore i5-1135G7仕様ページと、Intel公式の第11世代モバイルCPU比較を参照できます。

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