
i7-6700HQは、用途を絞れば現在でも使えるCPUです。Web閲覧、文書作成、動画視聴などが中心で、メモリ容量とストレージが整っていれば中古PCの候補になります。ただし、MicrosoftのWindows 11対応Intelプロセッサ一覧には第6世代Core i7が掲載されていないため、性能だけでなくOSのサポート状況も分けて判断する必要があります。
この記事では、Core i7-6700HQの基本性能、対応メモリ、Windows 11・Windows 10の状況を整理します。中古PCを選ぶときに確認したいGPU、SSD、バッテリー、冷却、保証のポイントも、CPU名だけで判断しない形で解説します。
i7-6700HQはまだ使える?先に結論
i7-6700HQは2015年に登場したモバイル向けCPUです。現在の最新CPUと比べて世代は古いものの、4コア8スレッドを備えているため、軽い作業だけであれば直ちに使えないとは言えません。
一方で、中古PCとして選ぶときは「CPUが動くか」だけでなく、メモリ容量、SSDの有無、搭載GPU、バッテリー、冷却状態、OSのサポートを確認する必要があります。特にWindows 11を公式対応環境で使いたい人にとっては、i7-6700HQ搭載機は候補から外れます。
| 用途・条件 | 判断の目安 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| Web・Office・動画視聴 | 用途を絞れば候補になる | メモリ容量、SSD、ブラウザーの同時使用数 |
| 写真整理・軽い編集 | 素材とソフトの条件次第 | メモリ、ストレージ空き容量、GPU、ソフトの要件 |
| 最新ゲーム・3D制作 | GPUと冷却を含めて慎重に判断 | 専用GPUの型番、画質設定、ゲームの公式要件 |
| Windows 11の公式対応 | 対応CPU一覧にない | Microsoftの対応CPU一覧、TPM 2.0、Secure Boot |
i7-6700HQの基本性能と現在の立ち位置
Intel公式の製品仕様では、i7-6700HQは第6世代Intel Core i7、開発コードネームSkylakeのモバイル向けCPUです。主な仕様は次のとおりです。
| 項目 | Core i7-6700HQ |
|---|---|
| コア・スレッド | 4コア・8スレッド |
| 動作周波数 | ベース2.60GHz、最大ターボ3.50GHz |
| キャッシュ | 6MB Intel Smart Cache |
| TDP | 45W、Configurable TDP-downは35W |
| 内蔵グラフィックス | Intel HD Graphics 530 |
| パッケージ | FCBGA1440 |
45Wのモバイル向けCPUなので、同じi7-6700HQでもノートPCの冷却設計、電源設定、ファンやヒートシンクの状態によって使い勝手は変わります。中古品では、CPUの仕様表に書かれた最大周波数だけを見て、すべての機種が同じ性能になると考えないようにしましょう。
また、FCBGA1440は基板に実装するパッケージです。デスクトップ用のソケットCPUのように、ノートPCを買った後でCPUだけを交換する前提にはできません。性能に不満が出たときは、まずメモリやストレージ、冷却状態を点検し、それでも用途に合わなければPC本体の買い替えと比較します。
用途別に見るi7-6700HQの使い道
Web閲覧・Office・動画視聴
メール、文書作成、表計算、動画視聴、一般的なWebサービスなど、処理を一つずつ進める使い方なら、i7-6700HQ搭載PCは中古の作業用PCとして検討できます。動作の軽さはCPUだけでなく、システムドライブがSSDか、メモリに余裕があるか、常駐ソフトが多すぎないかでも変わります。
ブラウザーのタブ、オンライン会議、Office、チャットを同時に使う場合は、メモリ8GBより16GBのほうが余裕を持たせやすくなります。8GBで必ず使えないわけではありませんが、購入前に搭載容量と増設可否を確認してください。
写真整理・画像編集・動画編集
写真の整理や軽いトリミングは、ソフトの要件と素材の大きさを満たせば候補になります。ただし、高解像度の画像を大量に開く、レイヤーを重ねる、長い動画を編集するといった作業では、CPUだけでなくメモリ容量、GPU、ストレージの読み書き速度が関係します。
「4コア8スレッドだから動画編集も快適」とは決めつけず、使うソフトの公式要件と、素材の解像度・長さを確認しましょう。書き出し時間やプレビューの快適さを購入前に保証できる情報がない場合は、余裕のある新しいPCと比較するほうが安全です。
ゲーム・3D制作
ゲーム用途は、i7-6700HQの型番だけでは判断できません。中古ノートPCには内蔵GPUのみの機種と、GeForceなどの専用GPUを搭載する機種があり、グラフィックス性能が大きく違うためです。
遊びたいゲームの公式要件と、販売ページに記載されたGPUの正確な型番、メモリ、画面解像度を照合してください。最新ゲーム、高画質設定、VR、3D制作などを目的にする場合は、古いCPUを基準に探すより、GPUとOSのサポートを含めて新しい機種を比較したほうが候補を絞りやすくなります。
開発環境・仮想マシン
コードエディター、ブラウザー、開発サーバー、コンテナなどを一つずつ使う場合と、複数の仮想マシンや重いビルドを並行する場合では必要な余裕が異なります。仮想マシンを使うなら、ホストOSとゲストOSの両方にメモリを割り当てるため、8GBでは容量が不足しやすくなります。
開発用途で中古PCを選ぶときは、CPUのコア数だけでなく、メモリの最大容量、増設スロット、SSD容量、仮想化機能の設定可否を確認してください。長期的に複数環境を使うなら、購入費用だけでなく、増設部品の価格と作業の手間も含めて考えます。
i7-6700HQの対応メモリと増設前の確認点
Intel公式仕様で確認できるi7-6700HQの対応メモリは、DDR4-2133、LPDDR3-1866、DDR3L-1600です。最大メモリサイズはメモリタイプに依存して64GB、メモリチャネルは2とされています。
ただし、これはCPU側の対応条件です。実際に購入するノートPCへどのメモリを取り付けられるかは、メーカーの基板設計、メモリスロット、オンボード構成、BIOS、機種ごとの最大容量で決まります。i7-6700HQという文字だけから、DDR4のSO-DIMMを買えば必ず増設できるとは言えません。
購入前に確認する項目
- ノートPCの正確な型番とメーカーの仕様表
- DDR4、DDR3L、LPDDR3のどれを採用しているか
- メモリがオンボードか、交換可能なSO-DIMMか
- スロット数、空きスロット、1枚あたりの上限、合計最大容量
- メーカーのサービスマニュアルや動作確認済み構成
DDR4-2666やDDR4-3200のような高速なメモリも販売されていますが、i7-6700HQの公式対応速度はDDR4-2133です。PC側の仕様に合わない製品は使えない可能性があり、使えてもPC側の上限に合わせて動作することがあります。容量と形状だけでなく、機種の対応リストを優先してください。
| 容量 | 向いている使い方の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 8GB | 文書作成、少数のタブ、動画視聴 | 会議、Office、多数のタブを同時に使うと余裕が小さくなりやすい |
| 16GB | 一般的なマルチタスク、軽い編集、開発環境 | ノートPCの最大容量とスロット構成を確認する |
| 32GB以上 | 複数の仮想マシンや大きな編集データ | CPU側の上限だけでなく、機種側の対応容量を確認する |
Windows 11・Windows 10のサポート状況
Windows 11は公式対応CPUではない
MicrosoftのWindows 11対応Intelプロセッサ一覧では、Core i7は第8世代以降のシリーズが掲載されています。第6世代のi7-6700HQは一覧に掲載されていないため、Windows 11の公式対応CPUとは判断できません。
Windows 11には、対応する64bit CPU、1GHz以上・2コア以上、4GB以上のメモリ、64GB以上のストレージ、UEFIとSecure Boot、TPM 2.0、DirectX 12対応グラフィックスなどの条件があります。i7-6700HQ自体は4コア8スレッドで64bit命令セットに対応していますが、コア数や周波数の条件を満たすだけで、対応CPU一覧の条件を置き換えることはできません。
TPM 2.0やSecure Bootを有効にしても、i7-6700HQが公式対応CPUになるわけではありません。非対応のままインストールする方法を試す場合も、更新や互換性、メーカーサポートの扱いが公式対応PCと異なることを理解し、仕事や個人情報を扱うメインPCでは慎重に判断してください。
Windows 10もサポート終了後の扱いを確認する
MicrosoftはWindows 10のサポートが2025年10月14日に終了したと案内しています。サポート終了後もPCが直ちに起動しなくなるわけではありませんが、通常のセキュリティ更新や技術サポートを受けられない状態になります。
Windows 10を継続する場合は、対象エディションや地域などの条件を含めて、Microsoftが案内するESUの利用可否を確認してください。中古PCを長く使う目的なら、Windows 11の公式対応CPUを搭載した機種へ移行する費用と、古いPCを延命する費用を比べるのが現実的です。
i7-6700HQ搭載の中古PCを選ぶチェックリスト
中古PCの商品ページで「i7搭載」とだけ表示されている場合、i7-6700HQ以外の世代や構成が混ざっていることがあります。購入前は、次の項目を商品ページとメーカー仕様表の両方で確認してください。
- 正確な型番:メーカー名だけでなく、本体の型番と世代、画面サイズを確認する。
- メモリ:容量、DDR世代、交換・増設の可否、最大容量、空きスロットを確認する。
- ストレージ:HDDかSSDか、容量、健康状態、交換や増設の規格を確認する。
- GPU:ゲームや編集をするなら、内蔵GPUか専用GPUか、専用GPUの正確な型番を確認する。
- OS:Windows 11の公式対応を求めるのか、Windows 10や別の運用を検討するのかを決める。
- 本体状態:バッテリー、ACアダプター、液晶、ヒンジ、キーボード、端子、無線LAN、ファン音を確認する。
- 保証と返品:中古品の保証期間、初期不良対応、バッテリーの扱い、返品条件を確認する。
価格を比べるときは、本体価格だけでなく、メモリ増設、SSD交換、バッテリー交換、ACアダプターの買い足しにかかる費用も合計します。安い本体でも、複数の部品交換が必要なら、より新しい中古PCや現行のエントリーPCとの差が小さくなることがあります。
特にバッテリーが膨張している、異常な発熱や異臭がある、ACアダプターが付属しないといった場合は、価格より安全性と返品条件を優先してください。実物を確認できない出品では、症状や付属品が明記されている商品を選びます。
i7-6700HQを使い続けるか買い替えるかの判断
| 状況 | 判断の方向 |
|---|---|
| Web・Office中心で、現在の作業に大きな不満がない | SSDとメモリ、冷却状態を確認し、用途を限定して継続利用を検討する |
| メモリ不足やHDDが遅さの原因になっている | 機種の増設・交換可否と費用を調べ、部品交換と買い替えを比較する |
| Windows 11の公式対応や長期更新が必要 | 対応CPUを搭載したPCへの移行を優先する |
| 最新ゲーム、重い編集、複数の仮想マシンを使う | GPU、メモリ、冷却、ストレージを含めて新しい構成を比較する |
CPUの型番が古いからといって、軽作業用のPCとして直ちに価値がなくなるわけではありません。しかし、Windows 11の公式対応や今後の更新保証を重視する場合は、i7-6700HQ搭載機を安さだけで選ぶと、買い替え時期が早まる可能性があります。使う期間と用途を先に決め、追加費用を含めて判断しましょう。
まとめ:i7-6700HQは用途を絞れば使えるが中古PCは構成確認が必須
i7-6700HQは4コア8スレッド、最大3.50GHzのモバイル向けCPUです。メモリ16GBとSSDを備え、Web、Office、動画視聴などの用途に限定するなら、中古PCの候補として検討できます。
一方、i7-6700HQはWindows 11の公式対応Intelプロセッサ一覧に掲載されていません。対応メモリもCPU仕様だけでは実際のノートPCの増設可否まで決まらないため、購入前に機種の型番、メモリ規格・上限、GPU、SSD、バッテリー、冷却、OS、保証を確認してください。
最新ゲームや重い編集、長期のOS更新を重視するなら、i7-6700HQ搭載機の延命費用と、より新しいPCへ移行する費用を比較することが大切です。
参考にした公式情報
- Intel Core i7-6700HQ Processor 公式仕様
- Microsoft Learn:Windows 11対応Intelプロセッサ
- Microsoft Support:Windows 11のシステム要件
- Microsoft Learn:Windows 10のリリース情報とサポート終了
CPUの対応状況、Windowsの要件、中古PCの価格・在庫・保証は変わる場合があります。購入前にメーカーと販売ページの最新情報を確認してください。


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