
Windows 11の設定 > ネットワークとインターネットを開いたとき、イーサネットしか表示されずWi-Fiが見つからないことがあります。Wi-Fiを使えるPCなのに項目が消えた場合は、無線LANアダプターが無効になっている、WLAN AutoConfigが停止している、ドライバーを認識できていないといった原因を順番に確認します。
一方で、デスクトップPCやBTO PCに無線LAN機能がもともと搭載されていない場合は、イーサネットだけ表示されても故障とは限りません。最初にPCの仕様を確認し、無線LANがある機種ならWindows側の認識状態を調べるのが近道です。
イーサネット接続が使えるなら、ドライバーの確認やWindows Updateを進めるための通信手段として利用できます。この記事では、ネットワーク設定を大きく変更する前に、確認する場所と順番を整理します。
イーサネットしか表示されないときに、まず確認すること
「イーサネットしかない」という状態は、次の3つに分けて考えると原因を絞れます。
| 表示・症状 | 最初に確認する場所 |
|---|---|
| 設定にイーサネットだけがあり、Wi-Fi項目がない | 無線LANの搭載状況、機内モード、Wi-Fiアダプター、WLAN AutoConfig、ドライバー |
| Wi-Fi項目はあるが、接続先の一覧が空 | 別の端末でのSSID表示、ルーター、周波数帯、電波環境 |
| 購入時からWi-Fiを使ったことがない | PC本体に無線LAN機能があるか、外付けアダプターを使っているか |
有線LANのケーブルを挿しているから、WindowsがWi-Fi機能を削除するわけではありません。Wi-Fi対応機で以前は使えていたのに、現在はイーサネットしか表示されないなら、まず無線LANアダプターがWindowsから見えているかを確認します。
Wi-Fiアダプターが搭載されているかを確認する
デスクトップPCやBTO PCでは、マザーボードや構成によって無線LANが付いていないことがあります。PCメーカーの仕様ページや購入時の構成表で、無線LAN、Wi-Fi、802.11などの記載を確認してください。Wi-Fiアンテナを接続する端子が付いていても、無線LAN機能が必ず内蔵されているとは限りません。
ノートPCでも、型番違いで無線LANの有無や搭載アダプターが異なる場合があります。型番が分からないままドライバーを探すと、別機種のファイルを選ぶおそれがあるため、PC本体のラベルやメーカーのシステム情報で正確な型番を確認します。
無線LAN非搭載のPCでは、設定を変更してWi-Fi項目を表示させることはできません。USBまたはPCIeの無線LANアダプターを後から追加する方法はありますが、端子、対応周波数、Windows 11用ドライバー、アンテナの有無を確認してから選びます。今までWi-Fiが使えていたPCなら、購入前に次の確認へ進んでください。
機内モードとネットワークアダプターを確認する
機内モードと物理スイッチを確認する
タスクバー右側のネットワーク、音量、バッテリーが表示されるクイック設定を開き、機内モードがオンになっていないか確認します。オンならオフにして、設定のネットワーク画面にWi-Fiが戻るかを確認してください。Microsoftの案内でも、Wi-Fiオプションが見つからないときは機内モードや物理スイッチの確認が案内されています。
ノートPCには、ファンクションキーや本体側面のスイッチで無線通信を切り替える機種があります。キーの表示やメーカーの説明書を確認し、無線機能をオフにする操作が有効になっていないかを調べます。機種によって操作が異なるため、手当たり次第にキーを押すのは避けてください。
デバイスマネージャーでWi-Fiを有効にする
- スタートボタンを右クリックし、デバイスマネージャーを開きます。
- ネットワークアダプターを展開します。
- 名前にWireless、Wi-Fi、802.11などが含まれるアダプターを探します。
- 下向き矢印の表示がある場合は右クリックし、デバイスを有効にするを選びます。
- 設定に戻り、Wi-Fi項目が表示されるかを確認します。
黄色い警告マークが付いている場合は、無効化ではなくドライバーやデバイスの状態に問題がある可能性があります。プロパティを開いてデバイスの状態やエラーコードを控え、次のドライバー確認へ進みます。
WLAN AutoConfigを再起動する
Wi-Fiアダプターが一覧にあるのにWi-Fi項目が戻らないときは、WLAN AutoConfigサービスを確認します。このサービスは無線ネットワークの検出や接続に関係するため、停止しているとWi-Fiのコントロールが表示されない場合があります。
WindowsキーとRキーを押します。services.mscと入力してEnterキーを押します。- 一覧からWLAN AutoConfigを探します。
- 停止中なら右クリックして開始、実行中なら再起動を選びます。
- サービスの画面を閉じ、設定のネットワーク画面を開き直します。
サービスを開始してもイーサネットしか表示されない場合は、サービスだけが原因とは限りません。デバイスマネージャーでアダプターが消えていないか、警告マークがないかをもう一度確認します。
イーサネットを使ってドライバーを確認する
Wi-Fiが使えなくてもイーサネットでインターネットにつながるなら、その接続を使ってWindows UpdateとPCメーカーのサポートページを確認できます。ドライバーを探すときは、メーカー名だけでなくPCの正確な型番とWindows 11対応状況を合わせて確認してください。
Windows Updateを確認する
設定 > Windows Updateを開き、利用可能な更新がないかを確認します。更新後に再起動を求められた場合は、作業中のファイルを保存してから再起動し、Wi-Fi項目が戻るかを確認します。直前の更新から症状が始まった場合は、更新履歴とデバイスマネージャーのドライバー日付も記録しておくと、原因を説明しやすくなります。
PCメーカー公式のドライバーを使う
ネットワークアダプターが表示されない、または警告マークがある場合は、PCメーカー公式サイトから無線LANドライバーを入手します。別のPCでダウンロードしてUSBメモリで移す方法もありますが、イーサネットが使えるなら対象PCから入手できます。
出所が分からないドライバー配布サイトは使わないでください。型番が一致するドライバーを確認したうえで、デバイスマネージャーの対象アダプターを右クリックし、ドライバーの更新を実行します。アンインストールは復旧用ドライバーを確保してから行い、原因が分からない段階で先に削除するのは避けます。
ドライバーを再インストールした場合は、デバイスマネージャーの操作 > ハードウェア変更のスキャンを試し、再起動後にWi-Fiアダプターが戻るかを確認します。Microsoftの案内でも、デバイスマネージャーからドライバーの更新やハードウェア変更のスキャンを行う手順が示されています。
全てのWi-Fiが見えないのか、特定のSSIDだけかを切り分ける
Wi-Fi項目が戻ったあとも接続先が表示されない場合は、スマートフォンや別のPCを同じ場所で確認します。別の端末にも同じSSIDが出ないなら、ルーターの電源、SSIDの公開設定、回線側の状態を確認します。別の端末では見えるのにWindows 11のPCだけ見えない場合は、PCのアダプター、ドライバー、対応周波数を確認します。
2.4GHzと5GHzを別のSSIDで配信しているルーターでは、片方だけが表示されることがあります。Microsoftも、一覧に2.4GHzと5GHzの両方がある場合は別の周波数帯を試す手順を案内しています。PCの無線LANアダプターが対応する帯域と、ルーターが配信している帯域が合っているかを確認してください。
Wi-Fiの設定項目自体は表示されるものの、接続先一覧だけが空になる場合は、原因の中心がルーターやSSID側にある可能性もあります。一般的な設定・ドライバー・SSIDの切り分けは、Windows 11でWi-Fiが表示されない原因と対処法|設定・ドライバーを確認も参考にしてください。
ネットワークのリセットは最後に行う
ここまで確認してもWi-Fi項目が戻らない場合は、ネットワークのリセットが候補になります。ただし、これは単なる再起動ではありません。Windowsにインストールされているネットワークアダプターと設定を削除し、PCの再起動後にアダプターを再インストールして設定を初期状態に戻す操作です。
実行前に、Wi-Fiのパスワード、VPNの接続情報、Hyper-Vなどの仮想スイッチ、特殊なネットワーク設定を確認します。リセット後にこれらを再設定しなければならない場合があります。
- 設定 > ネットワークとインターネットを開きます。
- ネットワークの詳細設定を選びます。
- ネットワークのリセットを開きます。
- 内容を確認し、必要な情報を控えてから今すぐリセットを実行します。
- PCが再起動したら、Wi-Fi項目とネットワークアダプターを確認します。
会社や学校の管理下にあるPCでは、VPNや管理ポリシーに影響する可能性があるため、管理者へ相談してから実行してください。
改善しない場合はメーカーの仕様と修理窓口を確認する
ドライバーを入れ直してもネットワークアダプターがデバイスマネージャーに表示されない場合、Windowsが無線LANハードウェアを検出できていない可能性があります。PCメーカーの仕様で無線LANの搭載を再確認し、型番に合うドライバー、BIOSやファームウェアの案内、既知の不具合情報を確認します。
無線LAN搭載機で、以前は使えていたのにアダプターが何度も消える、ドライバーを入れても認識されない、物理スイッチを切り替えても変わらない場合は、内蔵無線LANやマザーボード側の不具合も考えられます。分解する前に、保証条件と修理窓口へ型番・症状・デバイスマネージャーの表示内容を伝えてください。
まとめ:イーサネットを使いながら無線LANの認識を確認する
Windows 11でイーサネットしか表示されずWi-Fiが見つからないときは、次の順番で確認します。
- PCに無線LAN機能が搭載されているかを確認する。
- 機内モードとノートPCの物理スイッチを確認する。
- デバイスマネージャーでWi-Fiアダプターを有効にする。
- WLAN AutoConfigを開始または再起動する。
- イーサネットを使ってWindows Updateとメーカー公式ドライバーを確認する。
- Wi-Fi項目が戻った後は、別の端末やルーター、周波数帯を確認する。
- ネットワークのリセットは設定を控えてから最後に実行する。
無線LAN非搭載のPCなら設定だけではWi-Fiは表示されません。搭載済みなのにアダプターが見えない場合は、原因を確認しないまま買い替えや初期化を急がず、型番に合う公式情報と修理窓口を確認してください。

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